１．シンクロ・リーディング

１）シンクロ・リーディング（黙読）

　シンクロ・リーディング（音読）を行う前に、音声を聞きながら英文テキストを黙読し、英文参考訳を参照しながら意味を理解してください。英文テキストの意味を理解したうえで音読をやると、音読がやり易くなります。

２）シンクロ・リーディング（音読）

　音声を聞きながら、英文テキストを聞こえてくる音声とほぼ同時に遅れないように声を出して音読してください。その際、英文テキストの意味を理解しながら音読してください。わからないところがあれば、英文参考訳を参照しながら英文テキストを音読してください。　

　このシンクロ・リーディングの目的は、音声を聞きながら英文テキストの意味を理解すると同時に、１つ１つの英単語の発音、文全体の強弱、リズム、イントネーション、速さ、ポーズなどの音韻的な要素（Prosodic elements）を習得することです。　

２．マンブリング

　英文テキストを見ないで、音声を聞きながらぶつぶつとつぶやくように発音してください。シンクロ・リーディングと同じように、聞こえてくる音声とほぼ同時に遅れないようにぶつぶつとつぶやくように発音してください。この際、英文テキストの発音や意味よりも聞こえてくる音声だけに注意を集中してください。

３．プロソディ・シャドーイング

　英文テキストを見ないで、マンブリングと同じように音を聞きながら聞こえてくる音声とほぼ同時に遅れないように発音してください。この際、１つ１つの英単語の発音、文全体の強弱、リズム、イントネーション、速さ、ポーズなどの音韻的な要素に注意しながら発音してください。シンクロ・リーディングでも音韻的な要素を学習しますが、ここでは音声だけに集中して練習します。

４．コンテンツ・シャドーイング

　英文テキストを見ないで、聞こえてくる英文テキストの内容に焦点を当ててシャドーイングをしてください。ここでは英文テキストの意味を理解することがポイントです。

５．サイレント・シャドーイング

　プロソディ・シャドーイングやコンテンツ・シャドーイングが自由にできるようになったら、サイレント・シャドーイングの練習をしてください。これは、声を出さないでやるシャドーイングです。正確に英語の発音を口頭で行うのですが、声を出しません。私の経験では、ただ漫然とテープやＣＤを聞いているより、はるかに効果が大きいと思います。込み合っていてとうてい本など読めない通勤電車の中でもやれますので、ぜひ試してください。これは効果が高いだけあって相当頭を使いますので、通勤時間中ずっと続けるわけには行きません。１５分ぐらいやったら聞きっぱなしのリスニングに切り替えたらよいと思います。

６．リスニング

　英文テキストを見ないでリスニングするだけで話されている内容を聞き取ってください。

７．リピーティング

　英文テキストを見ないで、音声を聞いた後にその通り英文テキストの内容を口頭で繰り返してください。これができるようになれば、会話のみならず、このコースの目標である英作文課題も容易にこなせるようになります。

　上記の手法は、すべてやる必要はありません。基本は、シンクロ・リーディングとシャドーイング（プロソディ・シャドーイングとコンテンツ・シャドーイング）ですが、他の手法を織り交ぜて効果を高めるようにしてください。

■音声の再生と学習法■

　このコースでは、受信する英文レター（Kingsbury Trading）および英文参考訳に英文テキストの音声がつけられており、音声は、（ラッパのマーク）をクリックすれば、RealOne Player 等の音声ソフトで再生されます。なお、上記のシャドーイングの練習をするには、いったんＭＤやテープに録音してリピートつきのプレーヤーで同じ箇所を何度も聞くようにしてください。長文のテキストがシャドーイングできるようになるには、相当の練習が必要です。英文レターを１センテンス毎に区切って何度も聞くことが肝要です。