私のプロフィール

貿易実務関係

１．総合商社時代

１）１９６２年４月１日、日商岩井の前身日商�鰍ﾉ入社、機械部門に配属。

　入社早々、契約済みのソ連向け空気分離装置（約１,４００万ドル）の引渡しを担当させられる。

　ソ連向けの輸出実務に携わると同時に、ソ連の要望で採用した西独のジーメンス社製大型モーターの三国間取扱い（輸入契約）の実務にも携わる。

  １９６３年、チェコ向けに日本電気硝子（株）製の電球製造装置（約５０万ドル）を輸出。技術ネゴに基づきスペックを作成するために先方の技術陣（大学教授とチェコガラス協会の専門家）が口述するのを英文タイプする。初めての輸出契約を担当し、契約条項の文言にミスがあり契約調印後、契約変更に苦労するが、大いに勉強になった。

  １９６４年、チェコ向けに神戸製鋼（株）製の空気分離装置（約１００万ドル）の輸出契約を行う。ソ連向け装置の引渡しの実務および前年の電球製造装置契約の経験を最大限に活用する。

  １９６５年、チェコ向けに日本の石油化学技術（三菱化成により開発）に基づく２-エチルヘキサノールプラントの輸出(契約額６１５万ドル)を行う。チェコ公団の担当部長は、空気分離装置のときと同じ部長で、第一ホテルで朝までビールを飲みあかした仲だったので、裏交渉に役立った。この輸出契約は、日本からの初めての石油化学技術輸出として高く評価される。（その間の経緯を三菱化成、三菱重工の担当者と共同で「世界を行く日本の技術　三菱化学の２-エチル・プロセス」にまとめ、三菱化成会長、日経連会長、臨時行政改革推進協議会会長を勤められた故鈴木永二氏から巻頭言を頂き、１９９４年に出版した。 また、一緒に仕事をした三菱化成の田中延幸氏は、２０１０年にチェコでの仕事を背景にした恋愛小説「四十年目のレクイエム」を出版された。）→石油化学プラント輸出

　１９７０年、ソ連向けにブタジェンプラントの輸出（契約額２,４５０万ドル）を行う。ソ連の要望で米国の Houdry 社の技術を採用し、米国から技術を購入し、これを基礎に三菱重工が詳細設計及び機器調達を行う。米国からのライセンス導入契約、ソ連向けライセンス供与契約及びプラント輸出契約の複雑な実務に携わる。これは、米国の技術を採用した最初のプラント輸出として、業界の注目を受ける。

　１９７１年〜７６年、テヘラン（イラン）に駐在。１９７２年、イランの National Petrochemical Company（NPC)（イランの国策石油会社、ＮＩＯＣの子会社）と合弁会社（日商岩井／三菱化成の三社）を設立し、１９７６年にバンダルホメイニ （旧名バンダルシャプール）に可塑剤工場の建設を完了。合弁会社設立に関する関連法規の調査、合弁会社設立契約の実務及び関係先との折衝に携わる。（折衝相手であるNPCの担当者は、米国留学組で英語がうまかたったので、発音を米国流にするためにマクミラン社発行の"English 900"(絶版）を利用して猛勉強した。定年後を含め、その後の英語を活用する仕事に大いに役立った。）

　１９７３年、オイルショックに臨み、ＮＩＯＣとの間に日本の商社として初めてイラン原油の輸入を行い、その取引実務に携わる。 日商岩井と住友商事は、NIOCに踊らされて高値づかみしてしまったが、その間の事情については柳田邦男著「狼がやってきた日」に詳細が書かれている。

　１９７６年〜 ７９年、本社の化学機械部の課長代理として東南アジア、中南米、中東、東欧等各国へのプラント輸出実務の指導・監督を行う。

　１９７９年〜８０年、本社の化学機械部の初代の中国課長として中国へのプラント輸出、機械全般の輸出実務の指導・監督を行う。�ｹ小平の改革開放路線の具体化にともない、従来は、商談のために北京しか訪問できなかった商社員も中国全土に訪問できるようになり、自ら各省の工場を訪問し、商談を行い、化学プラントのみならず各種の機械輸出の種蒔きを行う。 中でも、米国のユニオンカーバイドが開発した低圧低密度ポリエチレン技術を採用したプラント輸出の成功は、内外で注目された。

２）１９８０年、開発本部に移籍し、新規事業の開発に携わる。

　１９８３年、情報産業への進出に取組むために、生産性本部主催の「米国におけるニュービジネス動向視察団」に団長として参加する。

　１９８４年、日本からの技術情報の不足に対する米国のクレームに対応して、英文技術情報誌"Techgram Japan"（June, 1987）を創刊し、全世界に販売。編集長として、最終英文の校閲を行う。 技術情報の記事の長さを１４０字（日本語）に限定し、これを英訳する方式を採用したが、現在世界的に普及しつつあるTwitterの日本語の文字数が同じ１４０字であることは、偶然とは言え興味深いことである。→情報産業プロジェクト

　１９８６年、上述のTechgram Japanをベースに中国科学技術信息研究所と中国語版の共同発行を行うために自ら北京に赴き交渉を行う。約１年間交渉を行ったが折り合いがつかず契約に至らなかったが、ソフトの輸出交渉に関する重要なノウハウを獲得した。

　１９８７年、米国及び西欧の工業製品データベース（原文情報）制作会社として最大手であるInformation Handling Services 社と上記技術情報誌の米国における一手販売権の提供契約を行う。同時に、同社の工業製品データベースの日本における一手販売権を獲得し、情報輸入取扱いに関する契約を締結する。上記二件の契約に伴う交渉及び契約実務に携わる。
→情報産業プロジェクト
　

２．日本食肉生産技術開発センター時代

１）１９８９年１２月１日、日商岩井株式会社を退社し、同センターに入社。

　業務部長として、農林水産省が推進している牛肉／豚肉の流通合理化策の一環として、豚のと畜解体及び部分肉処理の技術開発（５カ年計画によるもの）の企画推進に携わる。

　１９９０年、会報「JAMTI BULLETIN」を創刊し、技術開発に役立つ海外技術情報の翻訳紹介を行う。

　１９９１年、中央畜産会の主催により、豪州及びニュージーランドの畜産事情研修に副団長として参加する。

　１９９３年にオランダ及びデンマーク、１９９４年にニュージーランド及び豪州、１９９５年にフランス、ドイツ及び米国における先進的なパッカーのと畜解体技術の視察を企画、各関係先との事前折衝、調査団の組織等を行うと共に、通訳兼コンダクターとして同団に随行する。

　１９９４年、技術開発の一環として、ニュージーランドの食肉産業研究所ＭＩＲＩＮＺに豚ロースの除骨機械の開発を委託し、同研究所との間に研究委託契約を締結。そのための折衝及び契約の実務に携わる。

　開発担当会社の海外技術導入に際しては、海外関係先との折衝及び契約締結に側面から協力する。

２）１９９６年、同センターを退社。

教育関係

１．総合商社時代

　１９８３年〜８６年、財団法人エンジニアリング振興協会が実施したプロジェクトマネジャー養成講座（メーカーの部課長を対象）の中で、「総合商社のプラント輸出の実務」の講座を担当し、年２回の講義を４年間行う。

　１９８６年、ＡＰＥＣ諸国の中間管理職の日本での貿易研修において、総合商社の活動について、英語で講演を行う。（この講演内容を基礎にして、岩澤孝雄助教授及び池内守厚助教授の指導の下に日刊工業新聞発行の「企業成功の多角化戦略」において総合商社の部を担当させて頂く。）

２．日本食肉生産技術開発センター時代及び退職後

  １９８９年〜９６年、関東学院大学経済学部で上記の｢企業成功の多角化戦略｣の総合商社の部の内容に基づき「総合商社のリストラクチャリング」の講義を担当、１９９６年に同センターを退職後も引き続き、「総合商社のリストラクチャリング」の講義を担当すると共に、１９９７年度からは、「貿易実務」及び「商業英語」の講義も担当している。

　２００１年度から「企業成功の多角化戦略」の内容が大幅に変更されたので、私の担当する総合商社の部は、「総合商社の情報化社会への対応」（岩澤孝雄教授担当）と題し、総合商社がeコマース時代に対応して進めているビジネス転換について講義を行なう。

  ２００１年、ＪＡＭＳ経営情報研究部会（2001年度第6回）・電子商取引研究会において「電子貿易支援の二つの方向−bolero.netとTradeCard」というテーマで報告を行う。

　２００３年度から「現代ビジネス講座（企業の多角化行動）」のタイトルの下に「総合商社の情報化社会への対応」（高橋公男教授担当）と題して講義を行なう。

　２００３年度には獨協大学の国際人入門講座「マーケットから見える世界」の一部「国際ビジネス・輸出入編」を担当する。

　２００３年１２月、ＩＰＣ（インターネット支援センター）で「企業の国際戦略とインターネット−中小企業を軸に考える」と題して講演を行う。

　２００４年８月、ＯＶＴＡ（海外職業訓練協会）の貿易実務科の入門編を担当する。

　２００４年８月、ＪＥＴＲＯ厚生会の貿易実務講座で「音声学習法による貿易英作文」と題して講演（３時間）を行う。

　２００４年１２月、ＯＶＴＡ（海外職業訓練協会）の貿易実務科の応用編を担当し、貿易実務全般の５４時間の連続講義を担当する。内外の関連ウェッブサイトを紹介すると共に、実際に貿易業界で使用されているウェッブサイトに基づき講義を行う。

 ２００４年１２月、ヨーロッパ連合のCLIOHnetの児童読み物「リトルドラゴン・ムーの第一話」（The first book of little dragon Mu）の翻訳の依頼を受けて邦訳したので、３０ケ国語の１つとして私の日本語訳「リトルドラゴン・ムーの第一話」がCLIOHnetに掲載されている。この児童読み物を通じて英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシヤ語等のヨーロッパの言語を学習することができる。なお、「リトルドラゴン・ムーの第一話」（日本語訳を含む３０ケ国語）は、書籍およびCDで絵本として発行されている。

　２００５年４月、昨年のＪＥＴＲＯ厚生会の貿易実務講座で「音声学習法による貿易英作文」と題して行った講演が好評だったので、本年も引き続き、「輸出業務に必要な貿易英語の読解と英作文」と題して講演（６時間）を行う。

　２００５年３月、関東学院大学経済学部非常勤講師を７０歳定年で 辞め、４月から日本貿易実務検定協会参与に就任する。ロジスティック専門誌"CARGO"６月号から１年間にわたって「ホームページで学ぶ貿易実務」を掲載 。

　２００５年１０月、日本貿易実務検定協会編「貿易実務ハンドブック」アドバンスト版（中央書院発行）の編集発行に協力し、片山立志先生（同協会理事長）から同書の巻頭言で感謝の言葉をいただく。

　２００５年９月から１０回にわたって早稲田大学 オープンカレッジ講師として貿易実務初級の講義を行う 。

　２００６年１月、ＪＥＴＲＯの貿易実務オンライン講座「基礎編」および「応用編」の 改訂にあたり、国際社会貢献センター（ＡＢＩＣ）の商社ＯＢ２名およびメーカーＯＢ２名からなる監修者チームの商社ＯＢの一人として 監修に参加する。

　昨年度に引き続き、２００６年４月から１０回にわたって早稲田大学 オープンカレッジ講師として貿易実務初級の講義、９月から１０回にわたり、貿易実務中級の講義を行う 。→講義風景　　

　２００６年６月〜８月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（銀座校）の講師として貿易英語（中級）の講義を行う。→講義風景／受講生とともに

  ２００６年１０月〜１２月の ３ヶ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（銀座校）の講師として貿易英語（中級）の講義を行う。→講義風景／受講生とともに

  ２００７年１月、同文舘出版から「貿易英語の使い方」を出版する。 日本貿易会「月報」３月号で本書が紹介される。→受講生のコメント

　２００７年１月〜３月の ３ヶ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（銀座校）の講師として貿易英語（中級）の講義を行う。→受講生とともに（１）／（２）

　２００７年１月〜３月の ３ヶ月間毎週１回（３時間／日）、ヒューマンアカデミー（千葉校）の講師として貿易実務（初級）の講義を行う。

　２００７年４月、総合商社「双日」の新入社員の研修の一環として「貿易実務」（９時間）の講義を２日間にわたって行う。テキストは、自ら商社用に作成。

　２００７年５月、ＪＥＴＲＯ厚生会の貿易実務講座で「貿易英語」（私の著書「貿易英語の使い方」をテキストに使用）と題して講演（６時間）を行う。 神奈川県産業貿易振興協会が開催した国際取引（貿易実務）セミナー（２００７年７月４日／１１日）で「貿易英語の使い方」がテキストとして使用される。

　２００７年５月／６月、税務大学校の「貿易実務」（15時間）および「英文契約の法律実務」（18時間）の講義を行う。（ テキストは、貿易実務については自ら税務大学校用に作成、英文契約については、伏見和史著「英文売買書式と取引実務」を採用。）３００名の研修生（全国から選抜された国税庁の中堅職員）を相手に講義を行う。税務大学校の狙いは、企業が国際化するに伴い、海外での税務調査を行う機会が増えており、契約関連書類を英語で読める税務要員が必要になってきているので、そのための体制作りだとのこと。

  ２００８年４月〜９月の６ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（新宿校）の講師として貿易英語（貿易英会話、時事英語、英文契約書、貿易英作文）の講義を行う。→講義風景／受講生と共に

  ２００８年１０月〜２００９年３月の６ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（新宿校）の講師として貿易英語（貿易英会話、時事英語、英文契約書、貿易英作文）の講義を行う。→講義風景／終了テスト風景／受講生と共に

  ２００８年１０月〜２００９年３月の６ケ月間毎週１回（３時間／日）、ヒューマンアカデミー（千葉校）の講師として 貿易実務および貿易英語（私の著書「貿易英語の使い方」をテキストとして使用）の講義を行う。

　２０１０年１月〜３月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（品川）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景01/講義風景02

２０１０年４月〜６月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 渋谷）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景01/講義風景02/受講生と共に

２０１０年７月〜９月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 水道橋）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景/受講生と共に

２０１１年１月〜４月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景(1)/講義風景(2)／受講生と共に(1)/受講生と共に(2)

２０１１年５月〜７月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→受講生と共に

２０１１年８月〜９月の２ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景（１） / 講義風景（２） / 受講生と共に

２０１１年１２月の１ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景（１） / 講義風景（２） / 受講生と共に

２０１２年４月〜５月の２ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→講義風景（１） / 講義風景（２） / 受講生と共に

２０１２年７月〜９月の３ケ月間毎週１回（６時間／日）、ヒューマンアカデミー（ 新宿）の講師として貿易英語の講義を行う。→

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